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2025.11.18

【レポート】 「アバター(分身)は私?~新しい時代、自分らしく生きるには~」

【レポート】 「アバター(分身)は私?~新しい時代、自分らしく生きるには~」

◆実施日

令和7(2025)年8月7日、21日、28日、9月4日 すべて木曜日 午後6時30分~8時30分

 仮想空間で自分の分身を持ち、仕事をしたり、他者と交流することが当たり前となる社会が近づいてきています。
 私は仮想空間で別の人格を持ち得るのか、そもそも分身は私なのか、これから起こる急激な技術革新を踏まえつつ、社会学や哲学の視点からも“分身と私”について考える場となりました。
 各回の学習支援者(講師)の研究への熱意に参加者は引き込まれ、熱心に講義を聞き、新たな知との出会いに高揚された方も多く、会場からは熱気が感じられました。また分身体験が、障がいを持つ方や生きづらさを抱えた方が生きる意欲を取り戻すきっかけとなっていることに、明るい未来を感じた参加者もいました。
 講座には定員を上回る参加申込があり、仮想現実や生成AI等について区民の関心が高いことがうかがえました。


◆講座概要(全4回連続)

第1回 「バーチャルな体験は私を変えるのか」(8月7日)
第2回 「人形としてのアバター~仮想空間を生きるもうひとりのあなた」(8月21日)
第3回 「アバターと私:Self -as- WE」(8月28日)
第4回 「分身経験は人に何をもたらしたのか~OriHimeの場合~」(9月4日)
※第1回は公開講座とし、この回のみの受講ができるようにしました。
講座の詳細はこちら


◆参加者の声(最終回開催後の参加者アンケートより)

  • 大変先進的な内容ですが、今だからこそ学ぶ必要のある内容でした。技術が浸透しきる前だからこそ、学び、考え、議論する必要がありますね。私自身もアバターを使ってバーチャルな空間で 過ごしています。どの会も新しい発見があり、大変面白かったです。  
  • 「アバター」と聞くと、ITの話をイメージして、難しそうだなと思っていましたが、心理的、哲学的な内容が多く、興味深かったです。「自分とは?」「どう生きたいのか?」考える機会となりました。
  • AIやVRについて様々な角度から各々の講義で学ぶことができました。技術分野、特に哲学のAIとの関わりが面白かったです。難解でしたが、深かったです。第4回も興味深い内容でした。桑原さんの参加に感謝です(より具体的にアバターを捉えることができました)。今後もこのテーマ(AI、Virtual Reality)について自分なりの興味で、学びを継続してゆきたい思います。
  • 人間には上下はない。すべての人は平等。アバターがそうなることの手助けとなるような世の中になるといいなと思いました。明るい未来が見えた気がします。とても楽しい講座でした。
  • 「本気でやろうと思ったらできるかも??が大事」というのが印象に残っています。実際にできるかどうかではなくという点に励まされた気持ちです。過去の再解釈により未来のひらけ方が変わるということ、とても興味深く感じました。畑田さんの巻き込み力が天晴れで、周囲がひとつになる感じを味わいました。一瞬に感じるほど、楽しい時間でした。この講座の企画、素晴らしかったです。ありがとうございました。
  • 大変勉強になりました。独自性が高く、ユニークで面白い講座でした。引き続き、この方向性での企画を期待します。
  • どの講師も方も熱意にあふれていて、大変良かったです。
  • 分身と私との関係性を深く考えることができました。分身があることによって、救われることがあり、人にとって分身、しかも現代社会は色々な分身が成立していることも興味深かったです。また、大田区立図書館の協力を得て関連書籍の紹介をし、今後の学習に向けた配慮も行き届いていました。各回が充実した内容で、学習支援者と、その調整の苦労がしのばれました。