◆実施日 令和6(2024)年7月20日(土)午後3時〜5時
モノやサービスが豊かになり、無理して人とつき合わなくてもよくなった社会の人間関係のあり方の現状について、石田光規さん(早稲田大学文学学術院教授)からお話しいただきました。
インターネットやSNSの普及により、見えない相手との関係づくり、関係維持に疲弊していること、コロナ禍に「不要不急」とされた人間関係の棚卸しをしたことで、より一層人と深く付き合いにくい状況が生まれていること等が説明されました。
また、「わずらわしくても人との付き合いが密接な社会」より、「さみしくても個人の自由を尊重してくれる社会」を望む人が圧倒的多数であるデータが示され、私たちのこれからの人間関係はどうなっていくのだろう・・・と、深く考え話し合う参加者の姿が印象的でした。
普段交流していなくても、何かの拍子にオンになる“ゆるやかなつながり”を見直していく方向性が示され、私たちがこれからどのような未来に向かおうとするのか、考えていくきっかけになりました。
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◆参加者の声(講座実施後のアンケートより)
- うすうす感じていたことが、現実は早いスピードで変化していることが分かりました。この様な講座がひとつの場として、もっとあると良いなと思います。
- 2025年の75歳以上の高齢者問題は、本当に深刻です。とにかく自分の近所の方や、趣味の合う方との関係を大切にしていきたいと思います。
- 「人それぞれ」とはいえどもやはり、人とのつき合いは大切だと思いました。私もあまりつながらなくてよい方なので、つながりを持たないとなと思いました。
- お話が解りやすく面白かったです。
- 今日のような講座はオンラインで探せば多くあると思いますが、やはり対面で受講できる、しかも区が主催で保育室もあるというのは、良いなと思います。
- 普段ぼんやり思っていることが言語化されていて、うなずきながら聴きました。まず、実態を見つめないとどうしていけばよいのか手立ても立ちませんので、本日参加できてよかったです。
- 自分でも"場づくり"をしており、難しさを日々感じています。しかし、先生から今の人々の根底の思いを説明頂き、気が楽になると共に長い時間が必要かなとも思えました。
- 抽象的なテーマでしたが、データ等も交えて聞けたので、社会の動き等を客観的に理解できよかったです。人口動態の変化による問題へ、個人的にも対処していきたいと思いました。
- 久々に違う年代の方とお話できて楽しかったです。