NPO法人リトルターンプロジェクト講演会

本年度の整備、イベントについての報告
本年度の営巣結果についての報告

特別講演「渡り鳥追跡から見る　鳥ってすごい！！」
近年の科学技術の発達は、謎に包まれていた鳥の渡りの様子を、目に見える形で私たちに展開してくれています。今日では、ツルやハクチョウ、タカなどの大型鳥類だけでなく、カンムリウミスズメやハリオアマツバメ、さらにはコムクドリやノビタキなどの小鳥まで、渡りの様子が追跡されています。また、渡りの全般的な経路だけでなく、渡りに要する日数、移動速度、季節や年による違い、中継地や越冬地の位置、経路沿いの保全上の問題点などまで明らかにしてくれています。さらに最近では、鳥に付けた小さなカメラが、渡って行く先々の景色まで写し出してくれています。
この講演では、近年明らかになった、そうした鳥の渡りのいろいろな側面を紹介します。動画やアニメーションをふくめてお見せするので、お楽しみいただけると思います。

講師　樋口広芳氏　
講師略歴　
1948年生まれ。東京大学名誉教授、慶応義塾大学訪問教授。東京大学大学院博士課程修了。米国ミシガン大学動物学博物館・客員研究員、（財）日本野鳥の会・研究センター所長、東京大学大学院教授を歴任。専門は、鳥類学、生態学、保全生物学。日本鳥学会元会長。